四国犬shikokuken
四国犬(しこくけん)
精悍な風貌、すきのない体つきで、気迫を感じさせる犬種です。昭和12年(1937年)6月、「土佐犬」という呼称で国の天然記念物に指定されましたが、「土佐闘犬」とまぎらわしい事、他の県にも居たという事が理由で、昭和14年ごろから四国犬と呼ばれる様になりました。
四国山地一帯、とくに石鎚山系の山懐土佐郡本川村付近や、幡多系の幡多地方一部愛媛県側にもどっしりと構える優秀な四国犬が残存しました。「素軽い犬」と形容されるように、動作は敏捷で優れた骨格を備えています。足腰には野生的な弾力があり、深みのある鋭い眼光と共に、たまらない魅力となっています。総体的に頭の良い犬で飼い主の気持ちを読んで行動します。
標準サイズ
雄
体高:52cm(49cm〜55cmの間) |
雌
体高:49cm(46cm〜52cmの間) |
※体高:足元から肩までの高さ
毛色四国犬の毛色は一般的に胡麻毛が多く、その中でも赤胡麻、黒胡麻として区別しています。 |
胡麻 |
赤胡麻 | 黒胡麻 |
四国犬の歴代名犬
昭和11年文部大臣賞の楠号、次いで12年のゴマ号、13年の長春号、そして大臣賞には至りませんでしたが熊号の4頭が日保における四国犬初期の歴史を飾る名犬で、今日に至る四国四大名犬として語り続けられています。現在の四国犬でこの4頭を受け継いでいない犬は皆無といえます。